定期試験(日本人向け)

技能検定制度とは

技能検定の概要

技能検定は、労働者の有する技能の程度を一定の基準によって検定し、これを公証する国家検定制度であり、労働者の技能と地位の向上を図り、ひいては我が国の産業の発展に寄与しようとするものであって、職業能力開発促進法(昭和44年法律第64号)に基づき実施されています。(旧職業訓練法により昭和34年創設)

技能検定は、労働者の技能習得意欲を増進させるとともに、労働者の雇用の安定、円滑な再就職、労働者の社会的な評価の向上に重要な役割を有するものであり、令和5年3月現在130職種で構成され、職種によって異なりますが、「特級」、「1級」、「単一等級」、「2級」、「3級」の各等級から成っています。

鹿児島県の技能検定は、令和4年度までで、申込者数は延べ約10万2千人で、うち延べ約4万5千人が合格しており、確かな技能の証として各職場において高く評価されています。

技能検定の実施機関

技能検定は、厚生労働大臣が毎年定める実施計画に基づき、都道府県知事及び都道府県職業能力開発協会が技能検定試験を実施することとしています。また、技能検定に用いる試験問題及び試験実施要領は、中央職業能力開発協会が作成し、厚生労働大臣が認可したものを用いて行うこととしています。

鹿児島県が行う業務のうち、受検申請書の受付、受検票の交付、試験の実施等の業務などは、鹿児島県職業能力開発協会が行っています。

等級区分

検定職種ごとに特級、1級、2級及び3級に区分するものと等級を区分しないで行う単一等級があります。それぞれの試験の程度は次のとおりです。

等級区分 試験の程度
特級 管理者または監督者が通常有すべき技能の程度
1級及び単一等級 上級技能者が通常有すべき技能の程度
2級 中級技能者が通常有すべき技能の程度
3級 初級技能者が通常有すべき技能の程度

試験内容

  1. 試験は、都道府県が公示した検定職種ごとに実技試験(製作等作業試験・判断等試験・計画立案等作業試験)及び学科試験が行われます。
  2. 試験内容は、厚生労働大臣の定めた試験基準に基づいています。
  3. 実技試験は、原則として、試験日に先だってその課題が公表されます。
  4. 試験時間は概ね4~5時間で、職種によっては、標準時間と打切り時間が定められています。また、職種によっては、実際的な判断等を試験するために判断等試験、計画立案等作業試験が行われます(この場合、試験問題は事前公表されません)。
  5. 学科試験は、全国統一して職種(作業)、等級ごとに同一の日に行われます。

技能検定を受検するメリット

  1. 技能士に付与される特典として、「技能士」と名乗ることができます。
  2. 都道府県職業能力開発協会が実施する職種では、合格すると、検定職種、等級に応じたメリットがあります。

他資格試験の受験資格や一部試験免除
  • 労働安全コンサルタント試験、職業訓練指導員試験、作業環境測定士試験
建設工事等において配置する技術者資格
  • 建設業法による専任の者、主任技術者の資格
  • 1級技能士等による施工及び作業指導(※)

※各府省庁が行う官庁営繕工事を実施するための「統一基準」として位置づけられた「公共建築工事標準仕様書」において、特記仕様書で指定する工事作業に係る1級又は単一等級技能士は、当該工事作業中、作業現場で1名以上の者が自ら作業するとともに、他の技能者に対して、施工品質の向上を図るための作業指導を行うとされているもの。
また、多くの地方公共団体においても「公共建築工事標準仕様書」を活用されている場合があります。

その他

  • 労働安全衛生法第60条の規定に基づく職長等に対する安全又は衛生のための教育事項の全部を省略(特級の全職種)
  • 制限荷重が1トン以上の揚荷装置又はつり上げ荷重が1トン以上のクレーン、移動式クレーン若しくはデリックの玉掛けの就業資格(とび1級及び2級)

こちらに挙げているものは一例となります。詳しくは、厚生労働省のホームページをご確認ください。

技能検定合格者の資格の活用について | 厚生労働省

企業として従業員に技能検定を受検させるメリット

  1. 若い技能者の習熟度を確かめる方法として有効です。
  2. 高い技能を持つ技能士がいることで、製品の生産性の向上や品質管理に役立ちます。
  3. 企業内に能力評価制度がなくても、技能検定を活用することで代用できます。
  4. 技能士がいることで、企業が高い技術力を持つ証明となり、顧客からの信頼を得られます。

※こちらに挙げているものは一例となります。他にも、厚生労働省のホームページに企業側のメリットが多数記載されておりますのでご参照ください。

技能検定ポータルサイト「技のとびら」 | 厚生労働省

技能検定に関する情報

技能検定に関する情報は、下記ポータルサイトでも閲覧できます。
技能士の活用好事例集など様々な情報が掲載されています。

技能検定ポータルサイト「技のとびら」 活用事例 | 厚生労働省

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